先天性の下半身不随と思われるシェリーちゃんが正式譲渡となりました!
家族に迎えてくれたのは、ずーっとシェリーちゃんを自宅預かりしてくれていたGさんです。
シェリーちゃんは自力で排泄が出来ません。
圧迫排尿を決まった時間に1日に何度も行います。
便はシェリーちゃんの意思に関係なく出てしまうので、洗い替えの敷物が沢山あり、洗濯も沢山です。
でも、シェリーちゃんのお世話が大変だとGさんが仰った事は1度もありません。
「圧迫排尿もすっかり慣れて上手に出来るわよ」と可愛らしく優しい顔で笑います。
私達の心強い協力者Gさんについて少し。
Gさんは野良猫に対して「地域猫」の言葉が出来る前から、「外猫」と呼んで地域猫活動を何十年とされてきた方です。
外で暮らす猫達には序列があるので、弱いオスを先に避妊手術してしまうと、より弱くなってしまい餌場を追われる事があります。
そんな辛い目に遭わないよう、1番強いオスから、次は2番目に強いオスを、そして3番目に…と、気が遠くなるような時間を掛けて1匹1匹をよく見て、そして体に負担が掛からぬよう、穏やかな気候の時期を選んで避妊手術しています。
「猫さんファーストでね」と、とても丁寧な関りをされています。
Gさんのお宅には沢山の猫達が暮らしていますが、どの猫も外暮らしが出来なくなった猫達です。
懐くから可愛い、この子が気に入った、等の基準で自宅の猫に迎える事はありません。
そんなGさんが「シェリーの事がどうしても手放せなくなった」と、「身勝手な事を言って申し訳ありません」と仰いました。
更に「我が家よりも、もっと良いお宅があると思うのですが…」と。
お正月の地震の時、私達の住む地域も大分揺れました。
シェリーちゃんは脅えた様子でGさんに向かって必死にニャーニャー鳴いたそうです。
シェリーちゃんにとって、Gさんが誰よりも安心をくれる人だと判るエピソードだなと思いました。
「大丈夫だよ、大丈夫」とシェリーちゃんを撫でてくれるGさんのもと、これからもずっと安心して幸せでいられるね。
シェリーちゃん、良かったね。